相続財産の中に海外資産が含まれる場合の手続きについて教えてください
相続財産の中に海外資産が含まれる場合、相続手続きに関する適用法、相続手続きの方法等、様々な問題が生じます。特に多いのが海外の不動産の名義移転や、海外の銀行預金の解約等の問題で、ほとんどの場合、銀行支店所在地の地域の弁護士と連携して手続を行うことが必要となります。
特にアメリカ合衆国等の一部の国では、州ごとに適用法が違うため、相続に関する手続も州ごとに異なるので注意が必要です。また、国によっては、相続統一主義(相続財産の種類によらず被相続人の国籍や最後の住所地によって適用法を決める方式)が採用されている国もあれば、相続分割主義(遺産の種類によって準拠法が変わる方式。例えば、不動産は所在地、不動産以外については被相続人の住所地等)が採用されている国もあることに注意が必要です。