Pour Over Willとは

Pour Over Will(遺言)というのは、信託設定者の生存中に信託に入れられなかった全ての財産を信託設定者の死亡時に信託の対象とすることを確認する遺言書になります。Living Trustでは、信託設定者の財産をできるだけ幅広く信託の対象とするとしていますが、信託設定者の財産は日々変動が生じていますので、信託設定者の死亡時において全ての財産が必ずしも信託の対象となるとは限りません。

もし、信託設定者の財産のうち、信託の対象とならない財産がある場合には、その財産に対してプロベイト手続きやSmall Estate Affidavitの手続き(財産が少額の場合)をとる必要が生じてきます。これに対してPour Over Willのある場合には、信託契約書に記載されていない財産についても信託の対象となりますので、プロベイト手続きが回避され、信託設定者(遺言書の作成者)の意思を貫徹することができることになります。